
00年代後半以降のファッション業界は、ITによる商品管理や不透明な景況感により、売れ筋商品への同質化が進んでいます。グローバル化の波は、個店やSC、アウトレットモールなどのドミナント化にも拍車をかけ、2012年になった今でも、大量生産・大量消費・大量廃棄の経済システムの中に呑み込まれ、こだわりのあるものづくりをしたいと考える次世代デザイナーが成長していくのがとても難しい状況にあります。
また、商品製作も低コストな海外への移転が進み、比較的高コストである日本の原材料や高い技術を持った職人や工場など、ジャパン・ファッションを支える基盤が継承されない心配もあります。
そんななか、わたしたちパルコは、もう一度、ファッションが世の中に与える意味を認識し、同じ思いを共有できる人たちといっしょに、未来を切り拓いていく「才能」を応援していきたいと想っています。
ファッション業界におけるインキュベーションは、既に数多くおこなわれています。パルコとしても、トライアルスペースの提供や、ポップアップショップの企画、ネット通販などさまざまなかたちでサポートを行ってきましたが、今回、新たに、マイクロファンドを設計する専門企業のミュージック・セキュリティー社との協業による「ファイト ファッション ファンド」プロジェクトを企画。「ファイナンシャル・リターン」「コミュニティ・リターン」「ビジネス・リターン」の三位一体となった日本初の取り組みに、みなさんといっしょにチャレンジしたいと思います。
既に応募は閉め切っており、昨年末に厳正なる面談等を実施した結果、下記のデザイナーに決定しました。
第1期の出資先に選ばれたのは、今回デビューとなる「my panda」の中村裕子さん、全国のセレクトショップで人気上昇中のブランド「JUN OKAMOTO」の岡本順さんの2つです。
2月1日より、個人投資家を募集します!
- 1口3万円から最大400口まで(1事業者あたり最大約400万 円)を出資先事業者の商品原資として募ります。
- パルコと今回のパートナー企業であるミュージック・セキュリティー社でファッション・ファンドを設計します。
- 各ブランドは商品を製作・販売
- あらかじめ定めた期間内の商品売上高に応じて、みなさまから お預かりした出資金をお返しします。
※その他、特別受注会やワークショップなども検討中です。
ファイナンシャル・リターンとは
1口3万円で生活者個人からお金を募り、ニッポンのファッションをおもしろくする、次世代を担う、そんな才能あるデザイナーに預けます。デザイナーは、預かったお金で商品を製作、販売し、あらかじめ定めた期間内の商品売上高に応じて、預かったお金を出資者にお返しします。商品売上高により出資金額以上の返還になる場合がある一方、元本割れのリスクがあります。
出資者(個人)のメリット
出資を通じて応援したデザイナーの売上高がファンドの損益分岐を超えた場合、返還時の金額が出資金額以上になります。一方、損益分岐を下回った場合は元本割れのリスクが発生します。
出資先(デザイナー)のメリット
手持ち資金だけでは難しい事業計画(やりたいこと)を、金融機関から資金調達せずにおこなうことができます。
コミュニティ・リターンとは
単なるお金儲けではなく、出資者である生活者個人と出資先であるデザイナーの「つながり」がFFFの最大のメリットです。
出資者(個人)のメリット
自身が「共感」「応援」したいと思う出資先デザイナーとの交流機会(イベントなど)により、普段はなかなか接することができないデザイナーと「顔が見える」関係になれる機会や、同じ想いを持つ出資者同士の交流機会といったコミュニティ・リターンがあります。また、出資者向けの優待として、出資先ブランドがおこなうファッションショーへの招待、セール・受注会への早期招待、出資者優待価格での商品販売、産地見学・生地工場見学ツアーなども検討しています。
出資先(デザイナー)のメリット
自身のものづくりや事業の成長を応援してもらえるファンやビジネスサポーターとのつながりが拡がったり、太くなるメリットがあります。
ビジネス・リターンとは
パルコが中心となり、ジャンルを超えたさまざまな「人」や「組織」と連携して、出資先であるデザイナーの事業成長をサポートします。
出資者(個人)のメリット
1口3万円という出資と、出資先デザイナーとのコミュニケーションにより、「共感」「応援」したいデザイナーの事業成長に1歩踏み込んだかたちで「参加」することができます。出資者と出資先デザイナーが一緒に商品開発を企画する「クリエイティヴ会議」なども検討しています。
出資先(デザイナー)のメリット
パルコが中心となり、出資先であるファッション・デザイナーの売場づくりやイベント、宣伝、ビジネスノウハウの助言などをおこなう予定です。パルコだけではなく、ご協力をいただく賛同人や賛同組織、出資者のみなさんと一緒に、デザイナーの事業成長をサポートします。





