パルコは、イタリア語で“公園”を意味します。パルコグループは“公園”すなわち、「人々が集い、時間と空間を共有し、楽しんだりくつろいだりする場(空間)」を提供し、地域や街の魅力向上に努めるとともに、先見的、独創的な事業活動を通して、都市生活者が心豊かになる社会の実現に貢献したいと考えています。
コンプライアンス体制
「コンプライアンス基本理念」と「行動規範」で、パルコの全役員、全社員は、業務遂行に当たり、国内及び海外の各種法令、社会ルール、社会的規範及び社内諸規程を遵守し、公正で透明性の高い企業活動をおこなうことを定めているほか、全役員・全社員にコンプライアンス活動の指針を盛り込んだ「パルコ社員ハンドブック」を配布するなど、社内啓蒙活動を進めています。
また、改正個人情報保護法やソーシャルメディアとネット炎上などをテーマにコンプライアンス研修をおこなうとともに、全社員を対象にハラスメント研修を実施し、ハラスメントに対する知識の向上による未然防止に取り組んでいます。
内部通報制度
グループ各社内のリスク情報を迅速に把握するために複数の内部通報制度を整備し、法令違反行為などの通報を受け付け、腐敗防止と、不正行為などの早期発見と是正を図っています。また、その通報窓口に第三者機関を利用するなど、適正な通報処理の体制をとっています。
内部監査体制
当社グループの内部監査業務機能の強化を図るため、グループ監査室を設置しており、専任の執行役のもと、監査計画に基づき当社グループの業務全般にわたる合法性、合理性、リスク管理状況の監査を行っています。さらに、監査委員会・グループ各社の監査役と随時監査情報を交換しながら効率的な監査に取り組んでいます。
リスクマネジメント体制
「リスクマネジメント委員会」が中心となり、企業活動に内包するリスクの洗い出し、リスク評価、対策の検討、社内啓蒙活動を行うと共に、緊急時の対策本部の設置、情報管理などリスクの発現時に迅速に対応できる社内横断的な管理体制の整備に努めています。
また、危機を未然に防止し、また、危機が発生した場合の経営被害を最小限に止めることを目的として、危機発生時の対応に関する「パルコグループ・リスクマネジメント規程」やその他必要な規定を作成しています。重大なリスクが発現した場合には、「リスクマネジメント委員会」が中心となって統合対策本部の設置を提案し、組織的に対処します。
リスクマネジメント推進体制
「リスクマネジメント委員会」では、原則半期に1度の全体会議を、必要に応じて臨時に委員会を開催し、さまざまな対策の協議・実行などをおこなっています。
また、パルコ本部各部門・各PARCO店舗、グループ各社に、コンプライアンス・リスクマネジメントの推進者である「リスクマネジメント推進担当」を置き、日常的なリスク情報の共有、対応の協議などを迅速に行い、社内外の環境変化に対応した対策を、現場と経営が力を合わせて実施しています。
なお、これら重要リスクに対する取り組みを含むリスクマネジメントの活動内容は、半期に1度、経営会議へ報告しています。
パルコグループのBCP(事業継続計画)
パルコでは、「PARCO大規模地震災害 事業継続基本計画」を2011年に制定し、時代の変化に合わせ1年に1回程度の改訂を行い、内容を更新・充実させています。また、実際に大規模災害が発生した場合に速やかに対応できるよう、毎年定期的にBCP訓練を実施しています。
所定時間内に的確な判断を行う初動対応や店舗の営業再開に向けた課題の抽出をする、PARCO店舗でのBCP訓練の様子
※BCPとはBusiness Continuity Plan(事業継続計画)の略で、事業活動を中断・停止させない、また早期に復旧させるための計画を意味します。